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うずらのココ 第2話-1 ~夏祭りにいったよ~

その1

 今日は、となり町で夏祭です。じゃがいもで作ったお昼のお弁当を持って、ココとお母さんは、電車賃がないので片道3時間の道を歩いて行くことにしました。

 道を歩いていると、お母さんは、ココが退屈しないように自分で作った変な歌を歌ってくれました。また、ココが疲れると、お母さんがおんぶしてくれました。

 こうして二人はお昼頃、となり町に着きました。 

 

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 夏祭の会場は、とてもたくさんの人が集まっていて、ステージでは何かのイベントがやっていました。その周りには、原色を使った目立つ屋台もたくさんあり、その中に綿菓子の屋台がありました。

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  ココは、綿菓子を見たことも食べたこともありませんでした。そこで、お母さんに聞きました。「あれは、なに?」

 お母さんは答えました。「あれは、綿菓子だよ。とても甘いんだよ。」

 するとココは言いました。「少しだけ食べてみたいな。」

 お母さんは、困りました。お金がないのです。そこで、屋台のお兄さんにお願いしたら、ひとつもらえることになりました。

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 屋台のお兄さんは綿菓子の機械のまわりに付いた残りを集めて、小さい綿菓子を作って、「ココちゃん、お待ちどうさま。」と言ってココに手渡しました。お母さんは、何度もお礼を言っています。

 ココは、綿菓子を少しちぎって口に入れました。そしたらすぐに溶けて、甘い味が口いっぱいに広がりました。

 ココはびっくりして、うれしそうにお母さんに言いました。「かまなくてもなくなったよ。甘くてとてもおいしいよ。」

 ココは、小さい綿菓子を少しずつゆっくり食べました。