うずらのココ
年末年始で物価が高くなってから、お母さんは食材を買いにスーパーに行きました。さすが、いいお客さんです。 そして一年間ためたお金で、なんとタラバガニを買ってきました。 それを見るとココは、 「わー、大きな蟹さん、大きな蟹さん。」 と大喜びです。 …
クリスマスが近づいてくると町はにぎやかになりますが、ココの家は静かなものです。 それから、テレビもパソコンもラジオもないので、ココはクリスマスもサンタクロースのことも知りません。 今日は、久しぶりにお母さんとスーパーに行きました。お母さんは…
今日、ココたち親子は「収穫祭」をすることにしました。この日のために、ココは裏山で栗とクルミを拾いました。 また、ヤマイモの「いもの子」をたくさん拾ってきました。 それから、夜になると光るキノコも拾ってきました。お父さんは、「それはキノコの王…
ココは、今日、お母さんといっしょに家の前のネコの額(ひたい)よりもずっと小さな畑でできた野菜を収穫しました。 お母さんは、春に種を植えれば自動的に野菜ができると信じていますから、草取りをすることもなければ、肥料をやることもありません。 おか…
ココの家にはクーラーどころか扇風機もありません。去年の夏に拾ったウチワが1本あるだけです。 そのウチワでパタパタあおいで、お父さんやお母さんに風を送るのがココの日課です。 昼間は、一生懸命に料理を作っているお母さんをあおいでいます。お母さん…
今日は、お母さんと食べ物を買いにスーパーに行きました。お母さんは、主食の豆やジャガイモを買っています。 店の中を歩いていると、メロンが置いてありました。瓜(ウリ)しか知らないココは不思議に思いました。瓜に似ていますが、ちょうど瓜を丸くしたよ…
その3 夕方になり、夏祭を楽しんだココとお母さんは帰ることにしました。これから3時間歩いて帰るのです。 帰り道、ココはお母さんの背中におんぶしてもらっていました。すると不意に後ろのほうで、「ドン、パチパチ」という大きな音がして、空が一瞬明るく…
その2 次に、金魚すくいの屋台に行きました。 ココは、金魚すくいを見たことがなかったので、「あれは、何?」とお母さんに聞いてみました。 するとお母さんは、「あの赤い魚は、金魚っていうの。ここは金魚たちのプールで、今、鬼ごっこをしているのよ。コ…
その1 今日は、となり町で夏祭です。じゃがいもで作ったお昼のお弁当を持って、ココとお母さんは、電車賃がないので片道3時間の道を歩いて行くことにしました。 道を歩いていると、お母さんは、ココが退屈しないように自分で作った変な歌を歌ってくれまし…
ある村にうずらの親子が住んでいました。子どもの名前はココ、女の子で年は3才です。 この親子はとても貧乏で、大きな木の下に拾ってきたトタンで屋根を作って、そこに住んでいました。 家の中は暗いので、外が暗くならないうちに家の外で晩ご飯を食べて、…
「うずらのココ」は、ココといううずらの女の子とその家族のお話で、家庭はとても貧乏です。 ほのぼのとして楽しいお話ですが、胸にキュンとくる部分もあるかもしれません。 私は不眠症ですが、ココのことを思い出すといつのまにか寝ています。ココのおかげ…